この記事を読んでいる人は…
「プロシュートと生ハムってどういう違いがあるの?」
「美味しい食べ方を知りたい」
と思っているのではないでしょうか?
しかし、いざプロシュートや生ハムについて調べようと思っても、情報が膨大すぎて、検索するのが面倒臭くなってしまいますよね。
では、生ハムについて詳しく知るのはどうしたらいいのでしょうか?
そんな人のために今回は、
- プロシュートと生ハムの違いはあるの?
- そもそもプロシュートって一体何?
- プロシュート以外で生ハムの種類ってあるの?
上記のような疑問について詳しく解説します。
この記事を見れば、無駄な検索をすることなく、プロシュートや生ハムのついてのさまざまな知識が得られます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
Contents
プロシュートと生ハムの違いはこれ!
まずはプロシュートと生ハムの違いを知りましょう。
違いはとても明確なので、ぜひ覚えておいてください。
- プロシュートは豚モモ肉を使った生ハム
- 生ハムは各部位の生ハムの総称
それでは確認していきましょう。
プロシュートは豚モモ肉を使った生ハム

プロシュートとはイタリア名産の「モモ肉を使った生ハム」のことを指します。
プロシュートという言葉が1人歩きしてしまったために、プロシュートと生ハムを混乱させてしまう人も多いのですが、プロシュートも生ハムの1つ。
プロシュートとほかの生ハムの違いは次のとおりです。
- イタリアの豚で作られている
- モモ肉が使われている
- 燻製されていない
中でも1番最後に挙げた「燻製されていない」という点が、プロシュートとほかの生ハムを区別するときの大きなポイントでしょう。
プロシュート以外の生ハムは、香辛料などのスパイスや塩で浸けられ、乾燥・発酵・熟成させたのちに低温燻製されますが、プロシュートは低温燻製の行程がおこなわれず、乾燥・発酵・熟成のみで仕上げられるのです。
燻製しない分保存期間は短くなりますが「肉本来の味をよりダイレクトに味わえる」「より柔らかな食感が楽しめる」などというメリットがえられます。
プロシュートは素材の味を楽しむため、下手な調理はせず、粗びきの黒胡椒・エキストラバージンオイルを少々かける程度に抑え、キンキンに冷えた白ワインで流し込むことがおすすめです。
生ハムは各部位の生ハムの総称

イタリアで作れている生ハムは使われている部位により呼ばれ方に違いがあり、生ハムとはそのすべての部位を総称する呼び方です
前述したモモ肉を使ったプロシュートも生ハムの1つの種類であり、バラ肉を使っていようがホホ肉を使っていようがすべて生ハムと呼びます。
生ハムは熟成が進めば進むほど、肉にコクが出てそれが濃厚な旨味となり、また口溶けも良くなると言われています。
- コレステロール値を下げる効果
- 動脈硬化や心疾患を予防する効果
- 便秘を解消する効果
熟成が進んだ生ハムは豊富なオレイン酸を含むため、食べるだけで上記のような効果も期待でき、健康食としても注目されています。
一方で、塩分が多めなのでやはり食べ過ぎには注意が必要です。
さまざまな種類の生ハムやおすすめの食べ方をご紹介!

イタリアでは「豚は爪以外捨てるところがない」といわれる程、頭からつまさに至るまで、全身の肉を塩漬け・熟成して、さまざまな料理に使います。
ここでは、イタリア料理には欠かす事のできない生ハムの種類を部位ごとに6つご紹介します。
- バラ肉の生ハム「パンチェッタ」
- ホホ肉の生ハム「グアンチャーレ」
- モモ肉の生ハム「スペック」
- 背中肉の生ハム「コッパ」
- お尻肉の生ハム「クラテッロ」
- 背脂の生ハム「ラルド」
それではみていきましょう。
バラ肉の生ハム「パンチェッタ」
「パンチェッタ」とは豚のバラ肉を、香辛料などのスパイスと共に、塩漬け・熟成・燻製させたものです。
パンチェッタとはイタリア語で「お腹」の事を指すため、それが転じて、豚バラ肉で作られた生ハムもそのままパンチェッタと呼ばれるようになりました。
もちろんそのままスライスして生でも食べられますが、バラ肉を使ってる分脂が多めなので、生ハムのように多くは食べられないでしょう。
そのため、ローマ料理として有名なカルボナーラやアマトリチャーナなどのパスタの具材にしたり、料理のベースとなるだし取りへの利用をおすすめします。
ホホ肉の生ハム「グアンチャーレ」
「グアンチャーレ」とは豚のホホの肉を、香辛料などのスパイスと共に、塩漬け・熟成・燻製させたものです。
作る行程はパンチェッタと変わらないのですが、熟成期間はパンチェッタと比べて少し短めなのが特徴として挙げられます。
日本ではパンチェッタの方が馴染みがあるのですが、本場のイタリアではカルボナーラやアマトリチャーナにはグアンチャーレを使用するのが一般的です。
グアンチャーレはパンチェッタよりも脂が多いので、生食ではなく料理に使用することをおすすめします。
モモ肉の生ハム「スペック」
「スペック」は豚のモモ肉を、香辛料などのスパイスと共に、塩漬け・熟成・燻製させたものです。
プロシュートと同じモモ肉を使用しているのですが、製造過程で燻製しているのでプロシュートではなく、スペックと呼ばれます。
ポロシュートに比べると食感は少し固めで、塩気も少なめ、そして何より燻製のスモーキーな香りが特徴です。
サラダの具材にしたりサンドイッチの具材にしたりと、おもに生食をおすすめします。
背中肉の生ハム「コッパ」
「コッパ」とは豚の後頭部から背中にかけての肉を、香辛料などのスパイスと共に、塩漬け・熟成・燻製させたものです。
材料のすべてを豚の腸の中に詰め込み製造されるので、生ハムというよりはサラミなどに製法が近いという特徴があります。
もちろん料理にも使用しますが、生食が一般的で、リンゴやいちじく、メロンなどフレッシュな果物と合わせるのがおすすめです。
赤身に脂が差していて、一見脂っぽく見えるのですが、実は低脂肪なのでダイエットにも効果的でしょう。
お尻肉の生ハム「クラテッロ」
「クラテッロ」とは豚のお尻の肉を、香辛料などのスパイスと共に、塩漬け・熟成・燻製させたものです。
クラロッテが生産されているのはイタリアの8つの村だけ。生産数も非常に少ないため「幻の生ハム」と呼ばれています。
普通の生ハムとあまり変わりがないように見えるのですが、ほかの生ハムと比べて、口当たりがしっとりしていてミルキーな甘みを感じるが特徴。
通販でも手に入れることができるので、ぜひ1度お試しください。
背脂の生ハム「ラルド」
「ラルド」とは豚の背脂を、香辛料などのスパイスと共に、塩漬け・熟成・燻製させたものです。
脂身で作られているため、熱に溶けやすいという特徴があります。
実際見てみると、ほとんど脂なのですごいインパクトがあり、本当に食べられるのかと心配になるのですが、食べてみるとバターを食べているかのような上質なコクがあり、人によってはクセになってしまうので食べすぎ注意ですよ。
焼きたてのパンに薄くカットして載せたり、熱々のジャガイモに載せたりして、料理の熱を利用してトロッと溶かしながら食べるのがおすすめです。
まとめ:いろいろ食べ比べて生ハムライフを楽しもう

今回の記事では以下のことについて詳しくまとめてみました。
- 生ハムはすべての総称
- プロシュートも生ハムの1つ
- 部位ごとにさまざまな種類の生ハムがある
生ハムにはさまざまな種類があり、おすすめの調理法や食べ方もいろいろです。
オレイン酸を豊富に含み、高タンパク質であることから健康食としても注目されていますので、どなたでも気軽にお楽しみいただけます。
今回はイタリアで作られている生ハムを紹介しましたが、イタリア近隣の国々でも、それぞれの生ハムが作られています。
今では実際に店に行かなくても、ネットで簡単に手に入れることができるので、いろいろ食べ比べて、お気に入りの生ハムを見付けてみてはいかがでしょうか。